12/10(日)午後1時半から、エセナおおたで行なわれました「これで走るの!?リニア新幹線」、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

補助椅子入れて54人、熱気ある2時間半でした。

ちょうど前日に大林組の不正発覚、続けてJR東海葛西氏の安倍友ぶりなど報道が続く中で、
心底の不信感が噴出するような話が続きました。

写真)「自治体にとってリニアの弊害とは?」山田厚/甲府市議(リニアを考える自治体議員懇談会)

写真)「リニアが直面する難題と訴訟の現状」川村晃生/慶応大学名誉教授(ストップ・リニア訴訟原告団長)

順に報告をアップする予定です。最初は主催団体「リニア市民ネット東京」のメンバーでストップ・リニア訴訟の原告でもある、井上八重さん(前品川区議)からの品川区の報告です。

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リニア集会報告                 2017.12.10

リニア中央新幹線 品川区においての状況
東京都23区内では2か所の変電所と非常口が設けられますが、品川駅から最初の変電所と非常口になります。
◆どういう立地になっているかというと
北品川変電所及び非常口の位置は、JR京浜東北線東海道線と山手線・東海道新幹線が分かれる三角スポットの第一三共東京物流センターがあった敷地になります。
隣にお寺とお墓があるだけで、平屋民家はありません。近くに春雨ハイツと山手線から見えるフラワー会館というビルが2棟という感じです。
◆工事説明会および進捗状況
昨年の6月27日の夜に工事説明会が行われました。その工事スケジュールに工事期間は2016年4月21日〜2019年6月30日となっています。
工事の進捗状況は工事説明会で示されたものより遅れています。
・非常口の地下連続壁工、いわゆる土留壁構築工事が終了し、先月11月より掘削工事が始まっています。
・変電所は非常口の土留壁構築工事が終わったので、引き続きこちらの土留壁構築工事が始まっています。
JR東海東京工事事務所に確認したことは
・車両運行の最大台数では今までに1日200台というのがMAXとのことです。
・説明時には車両は第一京浜に差し掛かり山手通りを直進するか、左折右折3方向ということでしたが、現在は山手通りを直進しているということです。
・今までに排出された掘削土は国に委託して東京湾の窪地の埋戻しに活用している。
委託先は(株)建設資源広域利用センター(UCR)となる。
◆課題
品川区の場合、変電所の影響がよくわからない。
また直接の工事現場では民家はないので、立ち退き等は発生していない。
大深度地下ほとんど地下トンネル工事ということで区民の関心があまりない。
今後の区民生活への影響は掘削残土を搬出する計画になっているため、山手通りおよび第一京浜の渋滞ではないかとおもわれる。
第一京浜と山手通りの交差部分(北品川健康センター付近)は大気汚染度が高いエリアなのでぜんそくなど健康被害も心配される。
◆説明会の課題
2016年6月のJR東海の説明会開催の周知がとてもひどいものでした。
北品川3町会長に話を通した。町会回覧板をお願いした。そのことで町会の人には伝えたという認識であった。近くにある児童生徒数約1100名の品川学園には副校長に話しました。ということで保護者には説明会の案内はありませんでした。説明会の情報が近隣住民に知らされないまま16名の参加だった。
北品川非常口からもトンネル掘削土が排出される予定で、説明会を行う予定ということが品川区には伝わっている。品川区として近隣住民、学校保護者への周知をするよう要請はした。JR東海の姿勢が問われる。

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写真)報告 多摩市議 伊地智恭子さん
多摩市でも環境影響等の心配から議会へ市民からの陳情が上がった経緯、しかし直接リニアが通るのではなく、近隣自治体ということで発言力が弱い立場であることなども。伊地智さんが調べて解説された「女のしんぶん」の記事を参加者に配布しました。また、伊地智さん、社民党の議員で、党の通信にはシリーズでリニアの問題点をわかりやすい漫画で伝えてこられました。その漫画もコピーを希望者に配布しました。