名古屋まで40分で行ける??リニア新幹線って、本当に必要!?動画

20180626 UPLAN 名古屋まで40分で行ける??リニア新幹線って、本当に必要!?

<転載>
三輪祐児
2018/06/26 に公開
チャンネル登録 3,345
【ビビールビエン・プロジェクト】
現在、最高時速505キロ、東京−名古屋間40分という(2045年には東京−大阪間が67分)「夢のリニア新幹線」が計画され、一部で工事が着工しています(2027年開業予定)。
しかし安全面での検討が十分になされておらず、様々な疑問が投げかけられ、着手に不安が巻き起こっています。
このリニア新幹線は、従来の新幹線のようにレール上を走行するのではなく、超伝導磁石を使用して、電気抵抗をゼロとする超伝導現象を作り出して車体を浮上させることで、高速走行するものです。
従来の新幹線の9〜16倍の電力を要するとされ、強い電磁波が発生します。
しかし事業主のJR東海からは、遮蔽対策の効果について具体的数値が示されていません。
また86%がトンネルで、数々の断層帯を通り、中央アルプス南アルプスを通り抜けます。
すでにトンネル工事が始まっているところでは、地下水の流れが変わり、水源喪失が起きています。
そして植生が変わり、豊かなアルプス山地の生物多様性が消失しようとしています。
膨大な資金を投入し(建設費は5.5兆円であるが、今後増大の見込み)、安全が保証されないまま、危険だらけのリニア新幹線は、はたして本当に私たちに必要なのでしょうか。
調和や共生が求められている自然に挑戦するかのごとく、まるで弾丸を通すかのように、アルプスの地下をまっすぐに掘りぬいていくリニア。
出張が40分だとしたら、私たちはもっと働かせられるかもしれません。
リニア新幹線ができたら、私たちの生活はよくなるのでしょうか。
私たちが考える豊かさとは、何なのでしょうか。
リニア新幹線によって私たちは何を失うのでしょうか。
いま改めて「リニア新幹線」のことを考えたいと思います。
報告:
・奈須りえ(大田区議、リニア問題、地方分権規制緩和、民営化、格差問題など
多岐にわたる分野で活躍中)
春日直樹(リニア市民ネット・大阪、事業取消訴訟原告団
・懸樋哲夫(リニア市民ネット・東京)
・佐久間章孔(リニアを考える静岡市民)
*「ビビール・ビエン」は、アンデス、アマゾン先住民が生き方の基本としてきた伝統的概念。
その中心となる考え方は、“この世に存在するすべて、命あるものないものすべてが世界を構成する大事な要素であり、それゆえに、人と人との調和・均衡、と同時に自然と人の調和・共生を図ることがすべてのものがよく生きることへの実現につながる”というものです。