ストップリニア訴訟の第一回口頭弁論期日が行われました。NHK報道と簡単報告です。

リニア新幹線認可取消訴訟開始
http://www.nhk.or.jp/shutoken-news/20160923/5693641.html
NHK首都圏 動画あり↑

<転載>

東京と名古屋の間で11年後に開業する予定のリニア中央新幹線をめぐって、計画に反対する住民が国の認可の取り消しを求めている裁判が、東京地方裁判所で始まりました。
裁判にはJR東海も参加し、環境への影響や安全性などをめぐって争われることになりました。
JR東海リニア中央新幹線は、11年後の2027年に東京・品川駅と名古屋駅の間で開業する予定で、沿線の住民など700人あまりは環境や安全性の問題などを理由に、国が行った計画の認可の取り消しを求める訴えを起こしています。
23日から東京地方裁判所で始まった裁判で、原告団長を務めている慶應大学の川村晃生名誉教授は「リニア中央新幹線が必要だという合理的な説明がなく、憲法で保障されている生存権や人格権などを一方的に侵害されている」と訴えました。
一方、国は、訴えを退けるよう求め、今後の審理で具体的な主張を明らかにする考えを示しました。
また、国の申し立てに基づいて、JR東海が「補助参加人」として裁判に加わることも決まりました。
裁判のあと、原告や弁護団は会見を開き「多くの区間はトンネルで、地震が起きた時の安全の確保などさまざまな問題点があることを裁判を通じて明らかにしていきたい」と述べました。


<報告>
小雨の中、傍聴に集まったたくさんの市民の皆さんと、建物前の道路で説明を聞きました。報道カメラや法学を勉強する学生たちも来ていました。傍聴席は抽選になりました。

予定の時刻、裁判官が入廷して始まり、原告団長の川村晃生さんの陳述から始まりました。
「人々の暮らしを破壊し、南アルプスという類稀な自然景観や環境破壊するリニア計画が、なぜここまで進んでしまったのか・・・。数々の疑問に答えずいる国とJR東海の怠慢というほかはない」。

最後の結びでは「結局やり方を見ていると推進する理由はリニアは<食える>というに過ぎない。しかし、<GDP1位>の日本が本当に幸福だったのか、食えていない<幸福度1位>の国はいったいどうして幸福なのか。<食えない>ことの中にある幸福を、私たちは取り逃がしているのではないか。<食う>以外の人生の価値を見出す裁判と捉えていきたい。」と語りかけました。

この後、弁護士や原告、原告代理の皆さんがそれぞれの立場から、法律違反の箇所、事故時の安全性、経済的観点からなどリニアの様々な問題点について陳述しました。中でも「リニアの環境影響調査は無効である」と訴える陳述は何度も頷く内容でした。

次回は12月9日 本日と同じく14:30〜103号法廷にて

詳しい報告は原告団サイトで追ってアップすると思います。
ストップ・リニア訴訟 原告団サイト  http://linearstop.wix.com/mysite