川勝静岡県知事から「厳重抗議」「減水なら断固反対」厳しい発言

知事「リニアはメリットない」
2017年10月11日YOMIURI ONLINE転載

 2027年に東京・品川―名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線の建設に伴い、大井川の水量減少が懸念されている問題で、川勝知事は10日の定例記者会見で、「JR東海は、減る分の水を全量戻すと明言していない。リニアは県にメリットがなく、JR東海への協力は難しい。厳重に抗議する」と述べ、JR東海の姿勢を強く批判した。
 リニアのトンネル建設を巡っては、大井川の水量が毎秒で約2トン減ることが懸念されている。JR東海は導水路トンネルを掘って減少量を毎秒0・7トンに抑える方針だが、残りは必要に応じてポンプでくみ上げ、大井川に戻すとの姿勢だ。県や利水者らは全量を戻すように求めており、両者の隔たりは埋まっていない。

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このところ続けて静岡県知事の発言があります。
大井川上流域の渇水による生き物への壊滅的な悪影響について、先日の静岡県民からの口頭弁論が厳しく指摘したところでした。

リニア建設で静岡知事抗議 JR東海に「誠意ない」
2017.10.10 産経ニュース転載

 静岡県川勝平太知事は10日の定例記者会見で、大井川の流量減少が懸念されるリニア中央新幹線のトンネル掘削工事を巡るJR東海の対応について「県民に誠意を示す姿勢がない。猛省をうながしたい」と抗議した。

 川勝知事は、県が窓口となり、4月末までの締結を求めていた利水者11団体との協定が先延ばしにされていると批判。県民や県にとって工事はデメリットしかなく、流量を全て戻すと約束しない限り断固反対するとし、「工事を考え直してほしい」と述べた。

 JR東海が1月にまとめた流量減少対策の調査報告書では工事により流量が最大毎秒2トン減ると想定。導水路を造って約7割を川に戻し残りも必要に応じてくみ上げて戻すとしていた。知事は4月に全量を戻すよう求めた意見を出したが、JR東海は「中下流域の水利用に影響を生じさせないよう誠心誠意取り組む」と回答した。

<ここまで>

口頭弁論については、以下ご参照ください。
JR東海にとって静岡県からの反対は、計画に大きな影響があるのではないでしょうか。
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静岡から南アルプスの生き物たちに代わって意見陳述 「ストップリニア!訴訟第6回口頭弁論」報告

ストップ・リニア!訴訟原告団&リニア新幹線沿線住民ネットワーク
ストップ・リニア!訴訟ニュース 8号