アースデイとやま「G7富山環境大臣会合コミニュケ」に対する「見解」


G7環境大臣会合に合わせて行われたアースデイとやまの市民フォーラムが「G7富山環境大臣会合コミニュケ」対して、「コミュケへの見解」をまとめました。
同文書は先の環境市民宣言と合わせて、G7サミットのために設置された国際メディアセンターで発表されます。
なお、環境市民フォーラムの基調講演および各フォーラム講演は、以下の「いみず市民メディアサイト」にアップされていますのでご覧ください。
http://i-s-media.jimdo.com

以上、宮崎さゆりさんからのお知らせを青木泰さんから報告いただきました。

コミュニケへの見解は
https://drive.google.com/file/d/0B7FL9LUMsMz6YUZYTXktOVpjNU0/view
コミュニケ全文(仮訳)は
https://drive.google.com/file/d/0B7FL9LUMsMz6bzZWZFMxUDhoOHM/view
環境市民宣言はアースデイとやま
http://g7.earthday-toyama.org に掲載されています。
http://g7.earthday-toyama.org/pdf/Japanese_EDGC.pdf

「コミュニケへの見解」を紹介します。
2、3においては東電福島第一原発事故の影響で放射性物質の汚染被害が現在も広まりつつあることに対し、警鐘を鳴らしています。
4では、リニア問題にも言及されています。
<抜粋>

同コミュニケには、東京電力福島第一原子力発電所の事故は、あたかも除染が進展して環境回復と復興が 行われ、避難指示が解除され地域経済が回復し万事順調であるかのように書かれています。しかし、避難が 解除されても「戻れない、戻らない」方も多数であり、戻った方々については、年間被ばく許容量の基準値 の引き上げにより、年齢性別を問わず、原発作業員と同レベルの被ばくを余儀なくされました。膨大な汚染 土壌・汚染物はまともに処分もできず、山積している問題を見過ごすことはできません。


同コミュニケでは海洋ごみについては言及されていますが、海洋汚染、特に放射能による汚染に関しては 一切触れられていません。福島第一原発から流出した汚染水は海洋に拡散し続けており、日本政府はこの現状を認め、責任をもって対処すべきです。


生物多様性保全に関して、同コミュニケでは経済的アプローチが繰り返し強調されていますが、多様性 や固有性を育む自然の歴史の重要性についてまったく触れられていない点は、本質的な問題を見逃しているように見受けられます。生物多様性保全について述べているにも関わらず、生物多様性の一般的な重要性の確認を除くと、生物学的な視点が欠如しています。例えば辺野古米軍基地やリニア中央新幹線、石木川ダム、巨大防潮堤の建設予定地では、地域の生物相への多大な影響が懸念されており、同コミュニケにもそれら大きな土地改変をともなう非持続可能な土地利用を抑制し、グリーンインフラへの転換をはかるような言及が必要であったと考えます。