東濃リニアを考える会(岐阜)・通信

東濃リニア通信

 東濃リニアを考える会による「東濃リニア通信」が6月、7月と発行されました。リニア計画では、中津川市への中間駅(美乃坂本駅の近く・地上駅)と車両基地を建設することが決定しています。
 東濃リニアを考える会では、事ある毎に問題提起を続けていくことを目指して活動するとのこと。岐阜の方々をはじめ、多くのご関心よろしくお願いいたします。(連絡先は、資料に掲載)

◆「リニア中央新幹線の経済効果で中津川が繁栄すると考えるのは幻想である?!」

 全文はこちら 東濃リニア通信7月号.pdf 直

◆以下、地域特有の問題部分を抜粋

<自然環境への影響>

・Cルートが採用され、南アルプスにトンネルを掘ることになります。そこで問題となるのは、長野県側の山塊の崩落、地下水脈の変化に伴う河川の枯渇、残土処理による環境破壊、生態系への悪影響などが問題となります。
 
 最終答申では「環境面は配慮すべき事項をふまえてルートを選定し、環境保全のために適切な措置を実施する」との結論であり、何も論議していないに等しいのであります。
 
 JR東海が6月に発表している「計画段階環境配慮書」によりますと、中津川市の駅は「中津川西部」なっています、予定ルートについては、高森町付近に長野県の駅が予定されており、長野県高森町〜大平高原〜妻龍〜山口の乙姫岩の下流木曽川を渡り〜旧美恵橋付近で再度木曽川を渡り「中津川西部」に高架(地上20m)の駅を造り、恵那峡を避けて阿木川を渡ります、後は瑞浪の大漱〜鬼岩付近を通り名古屋まではトンネル区間となります。

 ご存じのように坂本の千旦林には「ハナノキ」や「シデコブシ」の群棲地があります。この地域固有で遺存する「東海丘陵要素植物群」と呼ばれる植物であり「ヒトツバタゴ」や「マメナシ」なども含まれ15種が生育しています。これは日本が誇る「自然遺産」であり、特異な湿地が高密度に形成されていると言われています。

 この貴重な環境は、トンネルを掘ったり、残土を埋め立てれば絶滅してしまいます。絶対にあってはならない事であります。

 また、美乃坂本のリニア駅は地上駅とのことで、駅の前後や河川の上は地上を走ることになります。この場合は、「半円形の明かりフード」で線路を覆うとしていますが、騒音や電磁波の影響も懸念されます。