大鹿村の実情を訴え、11/1の工事を中止して民主的な説明会を!!

本日、午前10時から国交省環境省への要請に参加して来ました。
大鹿村から緊急要請に来た二人と一緒に市民が10名ほどで、ほぼ全員が代わる代わるこれまでJR東海の言っていることとやっていることに齟齬がある点や、疑問に答えずに強引に進めて来た事実について発言しました。

環境影響評価もずさん、国交相の意見書に「住民の理解を得るために十分な説明を尽くすよう」とあるが、これがなされていない事実をあなた方はどう思うのか?問い続けました。なぜなら意見書に反していることを認めてしまえば意見書はなんの意味も持たず、国の関与がないがしろにされて、事業体の欲望だけでこれからの工事も進んでしまうからです。民主主義とは程遠い実態を、あなた方は知らないのなら、大鹿村へ来て一緒に住民説明会を開いて欲しい、あなた方が他人事で認可して、大鹿村が我慢させられる、許し難いと。一方的に犠牲だけを強いるのかと。これは大鹿村だけの問題ではない、なぜなら他の地域でも同様になりかねない。非民主的で強引な、こんなJR東海のやり方を認めるわけにいかない。

いくつかの事例を挙げただけでも明らかに、JR東海が「住民の理解を得た」などと言っているのは「事実誤認」、大鹿村議会の合意についても、それを根拠にできるほどの「賛成」ではない、7人の議会で4:3といえば大鹿村をほぼ二分しての「拮抗状態」であって、JR東海は賛否両論に耳を傾けるべきところを、賛意だけをとって「理解」とされてはかなわない。まったくフェアじゃない。

11/1の着工は停止して話し合いの場を設けるよう行政指導すべきと訴え、必ずJR東海にこれを伝えて返答を返すよう、本村議員(今日の場をセッティングしてくれた共産党議員)が最後に確認し、国交省の担当官から唯一の「了解」をとり、終わりました。
最後のこの一瞬だけ「対話」を感じた以外は、ほとんどの時間を無表情で過ごし、口をひらけば「そういう立場にない」など無責任で逃げ腰の対応に終始した両省でした。

でも今日は大鹿村の住民と国とが対峙し、現地の実情を伝えること、東京からも共に声を上げることに意味があったと思います。

そのあと、品川駅のJR東海東京本社ビル前で、トラメガを大鹿村から担いできた二人が、雨の中、街ゆく人々に、リニア計画によって村が破壊されている実情を訴えました。チラシまきを5〜6人で行いましたが、予想以上に多くの人が受け取ってくれました。
                                文責・星川まり